連休前に、何故か田端さんが昔の記事をシェアしてくれました。
新谷編集長が就任した後の「週刊文春」の部数の推移を調べてみた https://t.co/HxDxPj0cBG
— 田端 信太郎 (@tabbata) 2017年5月1日
この記事を書いたのは2016年5月2日ということで、ちょうど1年ほど前。その2週間後には、2016年1-3月期のデータも追記した以下のエントリも執筆しています。
・「スクープ連発しても、「週刊文春」の印刷部数は低下傾向。雑誌のデジタル化は加速しそう…」
さて、現在でも相変わらず大きな影響力を発揮している「週刊文春」ですが、部数はどのような状況なのでしょうか?例によって、「一般社団法人 日本雑誌協会」のデータから、最新の動向をグラフ化してみました。
紙の部数が微増傾向にある「週刊文春」
直近の部数の底となっている2016年の1-3月期といえば、「ベッキー不倫」「甘利大臣のあっせん疑惑」「SMAP解散騒動」などなど文春がスクープを連発していた時期です。グラフの追加分を見てみると、この時期を底にその後3四半期連続で部数をのばしています。「文春砲」「スクープといえば週刊文春」というブランドを浸透させた結果と推察できます。
その健闘ぶりは、ライバル誌とも呼べる「週刊新潮」がこの1年で5万部近く部数を減らしていることからも明らかです。また、今更言うまでもありませんが、出版業界全体が右肩下がりの状況にあります。
2016年の出版物(書籍・雑誌合計)の推定販売金額は前年同期比3.4%減の1兆4,709 億円で12年連続のマイナスとなりました。
内訳は書籍が同0.7%減の7,370億円、雑誌は同5.9%減の7,339億円。書籍は10年連続のマイナスとなりましたがベストセラーが多く微減にとどまりました。
このご時勢に部数の下落を食い止めるだけでなく、増加基調にまで持ち込む新谷編集長の手腕には驚かされますね。
=================================
Twitter→Follow @jake85elwood
フィード登録はこちら→