ムツゴロウさんこと、畑正憲さんといえば、「動物愛護精神の権化」みたいなイメージがあります。しかし、そんなムツゴロウさんが学生時代、寮周辺にいた野良犬を犬鍋にして食べようとしていたというのです。
畑の事件は、畑自身が著したエッセー「マルクスの犬Ⅰ・Ⅱ」(『畑正憲作品集Ⅰ』文藝春秋、1997年)に詳しい。

寮食堂に現れる犬を保健所に引き取ってもらう、という寮委員会側の通達を見て、畑は激怒する。そして(ここが驚くべきところなのだが)、保健所に手渡すぐらいならば、自分たちで食べよう、という考えに転じて、畑は周囲にそう宣言する。

結局犬は、畑ではなく、空手部のメンバーが殺して犬鍋にしてしまったと、畑は書いている。

この衝撃的な真相に迫っているのが「東大駒場寮物語」。筆者自身も青春時代を駒場寮で過ごしており、愛にあふれた筆致で、寮生活の仕組みや歴史、取り壊しに至る経緯をまとめています。誰もが少なからず感じるであろう集団生活への憧れを投影したようなエピソードが数多く描かれており、とても魅力的な本に仕上がっていました。

日本の最高学府だけあって登場人物が豪華すぎる


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日本の最高学府である東大の寮が舞台だけあって、登場人物も多彩かつ豪華な顔ぶれになってます。

寮の麻雀事情を語れば、堀江貴文が登場しますし、寮内のバイト回数ランキングには参議院議員の小西洋之がランクイン。寮食堂の味を嘆くのは美味しんぼの原作者・雁屋哲だし、草野球をすれば、相手チームの布陣は、ピッチャー・柄谷行人、センカド・いとうせいこう、ライト・絓 秀実という、文化人オールスター。
 

また、我らがヒーロー中川淳一郎さんも一橋大学出身にも関わらず、なぜか登場するので、ネットメディア業界人は必読の一冊となっておりました。オススメです。


東大駒場寮物語
東大駒場寮物語
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松本博文
KADOKAWA/角川書店 (2015-12-09)
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