こういうネタを書いてる自分って何だかすごく老害っぽいなぁと自重しつつも、こんなTweetを拝見しまして。


こういう仕事の基本がやっぱり大事だよなぁと思った次第です。

「バズりまくる記事を作る方法」みたいな記事やイベントが人気だったりするわけですが、クリエイティブな部分は個々人のセンス次第なところも大きいので、ノウハウがすぐに自分の血肉になるわけじゃありません。でも、こういうルーティンなら本当に「今すぐ」改善できます。

そりゃみんなホームランを打てたらいいですけど、実際はそんなに打てないし、バントや右打ちでランナー進める選手も必要でしょう。んで、現実問題、そういう確実な仕事が求められる場面の方が多いと思うんですよね、業務上。

というわけで、僕が普段意識しているのはこんなこと。

「ギャラと業務内容は明確に」「連絡はマメに」みたいな話って死ぬほど陳腐な仕事論だとは思います。でも、それに対する不満って定期的にSNS上で見かけるんですよね。

「ギャラは『些少ですが』とか『弊社規定で』とかじゃなくて明示しろ!」
「後出しで追加の仕事を頼まれて不愉快だった」
「気がついたら原稿が公開されてたわ・・・」…etc

a0002_003790

以前も紹介しましたが、僕は以下のエピソードに出てくる編集者は素晴らしいなと毎回思います。
私は新人編集者と仕事をするとよくこういいます。

「君は自分が担当した記事が載った雑誌が出たら、仕事が一段落ついたと思うでしょ? 違うねん、私らライターは雑誌が出て、原稿料貰って、初めてその仕事が終わったと感じられるねん。そのタイムラグは自覚しといた方がいいよ」

 仕事に「締切」がある以上、その対価の支払いが「いつでもいい」ということにはならないと思います。

 先日、ベテラン編集者と出張しました。行きは一緒でしたが帰りは別々です。行きの新幹線のホームで、彼が鞄から封筒を取り出しました。

「帰りの新幹線の領収書はこれに入れて送ってください」

 封筒には編集者の住所氏名が書かれてあり、切手も貼ってありました。ライターに82円の切手代も負担させない。この人は100万部の本を2冊作っています。

ライター稼業と原稿料 100万部編集者から渡された封筒には - NEWS ポストセブン


とはいえ、「おまえ、俺の時、こんな対応しなかったじゃねーか!」という声もあるかもしれませんので、もしあったら(小声で)ご指摘いただけるとうれしいです。

働く、編集者―これで御代をいただきます。
加藤 晴之
宣伝会議
売り上げランキング: 373,237
=================================
Twitter→
フィード登録はこちら→follow us in feedly