たまたま田端さんが昔のブログで激賞していたのが目に留まり、購入しました。

TABLOG:ダメ会社の不振事業によく見られる50の症状 @V字回復の経営【書評】 - livedoor Blog(ブログ)TABLOG:ダメ会社の不振事業によく見られる50の症状 @V字回復の経営【書評】 - livedoor Blog(ブログ)

この本の面白さは、上の田端さんのブログを読んでいただければ充分に語られております。そのため、強いて僕が付け加えることはないのですが、この本を読んで思い出したことがありました。

「赤字ってことはさ、やらない方がマシってことだよ」


僕は新卒で小さな出版社に入社し、広告の営業をしていました。入社から2年程経過した時に、当時の会社が買収され、経営陣は総入れ替え。親会社から証券出身のやり手営業マンがやってきて新たな上司になりました。

当時の僕は忙しかった。いや、今考えればわかる忙しい"ふり"をしていたのです。広告原稿の入稿をするために深夜まで原稿を待ったり、タイアップの進行で徹夜したりみたいなこともザラにありました。出版業界に憧れていた僕は、そんなちょっと"疲弊している自分"に酔ってすらいたかもしれません。しかし、こうした働き方に心身がすり減らされていることは確実でした。

ある日、いつものように22時過ぎまでパソコンを叩いていると上司がExcelの資料とにらめっこしていました。そして、何かの拍子に横に座って数字を見ながら話すことになったのです。上司は言いました。

「ナガタくんね、赤字ってことは無駄ってことだよ。いい大人がこれだけ集まって、徹夜したり、それぞれ努力した結果が赤字。赤字ってことはさ、その事業はやらない方がマシだったってことだよ」。

「やらない方がマシ」という言葉が、グサッと来たことをよく覚えています。一生懸命数字作って、徹夜して、ボロボロになって頑張っても、最終的に赤字なら「やらない方がマシ」。瞬間的にムカっと来ましたが、あまりの正論に返す言葉がありませんでした。

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順風満帆な会社人生を送っているように思っている人であっても、本書を読めば、どこか一つはドキリとさせられるような文章が出てきます。個人的には、以下の部分は特にズシっときました。
国民も社員も「誰かがやるだろう。でも少なくとも自分ではない」と思っている。外野席にいるから批判だけは旺盛だ。
症状19 顧客の視点はどこいった?競合の話は?内向きの話ばかり。
症状21 個人として「赤字の痛み」を感じていない。責任をみんなで薄めあっている。
響くポイントは人それぞれだと思いますが、経営者じゃなくとも自身の仕事への姿勢を問い直さずにいられなくなる内容になっています。社会に出て、ビジネスマンとして働く人ならば定期的に手に取り、背筋を伸ばす材料にしたい一冊でした。

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