かつて週刊誌の編集長を勤めた方が、こんなことを言っていました。
雑誌には「ふーん」「へー」「ほー」が必要なんだ
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メディアに関わる人間の間では、しばしば「『よい記事』とは何か」という議論がなされます。「PVを取る記事」、「ソーシャルで拡散される記事」、「時間をかけて丁寧につくった調査報道記事」・・・。

いろんな観点があるかと思いますが、僕自身は喜怒哀楽どちらの方向であっても「人の気持ちを動かす記事」がよい記事だと思います。そして、「気持ちだけではなく実際に誰かの行動を変えてしまう」といったような影響力を発揮した記事は、確実に“よい記事”だと言えるのではないでしょうか。

僕が2015年に一番影響を受けたのは・・・


昨年、僕の人生にもっとも影響を与えたのは、以下の記事でした。

テレ朝MCバトル『フリースタイルダンジョン』、ラッパー・般若が放送事故レベルにアツすぎるラップを炸裂!ネット上で感動の嵐に 「神回」「泣いた」 - AOLニューステレ朝MCバトル『フリースタイルダンジョン』、ラッパー・般若が放送事故レベルにアツすぎるラップを炸裂!ネット上で感動の嵐に 「神回」「泣いた」 - AOLニュース

申し訳ない話ですが、僕これまで正直、「ラップってダセェな」と思ってました。Def Techとかは聞きますけど、B-BOYみたいなカルチャーは、僕のこれまでの人生とは対極にあると思ってましたし、嘲笑の対象でした。

それが、フリースタイルダンジョン見て、「ラップってかっこいいかも」と思ったのです。30超えたおっさんが何言ってんだとお思いの方もいるでしょう。昔からHIPHOPを愛している方から見れば、「このニワカが!」という思いもおありでしょう。

そういうお気持ちは重々わかります。でも、素で「あー、即興でこんなことやるのかー。すごいなー(小並感」と感じたのです。

そして、実際に消費行動につながった


この記事、ひいては「フリースタイルダンジョン」でフリースタイルラップに興味をもった僕は、とりあえず出演アーティストの音源をiTunes Storeで買いました。それまで数年、音楽なんてほとんど聴いてなかったのに、10曲ぐらいまとめて買いました。

そして、極めつけにフリースタイルバトルの全国大会UMB2014のDVDを購入したのです。

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これを視聴して、ますますフリースタイルラップってやべぇ!との思いを強くしました。



というわけで、僕もスキルを磨いて、いつか記事のタイトルで韻を踏んだり、リード文にパンチラインを入れたりしてみたいです。

V.A「ULTIMATE MC BATTLE GRAND CHAMPION SHIP 2014 -THE JUDGEMENT DAY- 」 [DVD]
LibraRecords (2015-04-01)
売り上げランキング: 533

ちなみに、今日読んだ以下の記事があまりに凄まじかったので、「前略、殺人者たち 週刊誌事件記者の取材ノート」も買いました。

30年間、殺人現場を歩き続けた男。酔いどれ事件記者、小林俊之の真情告白 | VICE JAPAN30年間、殺人現場を歩き続けた男。酔いどれ事件記者、小林俊之の真情告白 | VICE JAPAN

僕は、こんな風に実際に人をなんらかの行動を促してしまう記事が"よい記事"だと思いますし、そういう記事を作りたいと日々努力しています。
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