先日、たのっちさんのお供でなべおさみさんのインタビューに同席しました。
今回のインタビューは、なべさんの著書「昭和の怪物 裏も表も芸能界」の中から魅力的な部分をいくつか紹介してもらったものです。
インタビューで出てきた部分以外にも読みどころはたくさんあるのですが、その中でも落合博満とのエピソードは野球ファンならば見逃せません。昭和57年、落合が始めて三冠王に輝いた年に、なべおさみ、五木ひろし、落合博満の3人でゴルフに行った際のエピソードです。
三冠王が説く“準備”の重要性
落合は、鳴り物入りでプロ野球入りした選手ではありませんでした。そのため、なべさんは不思議に思ったそうです。「なぜ平凡に見える落合が三冠王になれたのか」と。そして、その疑問を本人にぶつけたところ、以下のような回答が返ってきたというのです。
「五木さんもなべさんも、野球選手じゃないから、本当の事を教えちゃいましょう!」「俺流」や直接的な発言が注目を集めやすい落合ですが、裏できっちり努力していたことが伺えるエピソードです。落合から、この話を聞いたなべさんは、それから毎年落合に年賀状を出しているそうです。
五木さんの身がいっそう固まったのが判った。私の身とて同じだ。
「私はね、自分の身体に、シーズンオフだって教えないんですよ」
「・・・・?」
「・・・・?」
「野球をやっているうちは、野球を三百六十五日やっているんです。一日も野球の無い日はありません。今日、私、お二人に負けたでしょう。私、ゴルフやってません。野球やってたんです。引退したら、一年でお二人を負かしてみせますよ」
(中略)
「私なんかより優秀な選手は、山ほど居ますよ。でも、休むは休むんです。ゲームが終われば遊ぶんです。オフには野球を忘れて過ごすんです。一月休んだら、元の身体を取り戻すのに三ヶ月以上掛かります。だから私は、一日たりとも身体にオフだと教えないんです。」
僕はそれ以来ずっと落合に年賀状を出してます。落合は一度もくれないよ。だけど、俺は出している(笑)。
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