以前も言いましたが20代は「彼女がなんだ」「この前の合コンがどうだ」とはしゃいでいた同世代の飲み会も、30歳を超えるとテーマがガラッと変わります。

「結婚(時に離婚)」「子どもへの教育」などに続いて、「自身の健康」「親の介護」といった重めのテーマもトピックとして上がってきます。そして、そろそろ意識しておきたいキーワードがズバリ「相続」。税制の変更によって相続税の対象も広がっているので、気にしておくべきでしょう。
基礎控除があるので、従来は実際に相続税を納めなくてはならないのは、相続全体の4%程度だった。しかし、2015年1月1日から税制の変更によって基礎控除額が圧縮され、5,000万円+法定相続人の数×1,000万円>だったものが<3,000万円+法定相続人の数×600万円>になった。

仮に、相続人が配偶者と子ども2人の計3人なら、相続税が発生する資産の合計額が8000万以上だったのに対して、4800万円の遺産から相続税が発生するようになる。土地価格の高い都会の場合や、地方にお住まいで土地の価格が安くても大きな土地を持つ人は注意が必要になる。

「俺んち、そんなに金持ちじゃないからへーきへーき」とか思ってても、親の住んでる実家と土地に相続税が掛かってしまうなんてケースもありそうです。

いろんな事例が紹介されているので入門書としてオススメ




著者は空き家問題、相続問題に詳しいジャーナリスト、媒体は新書ということで、少々総花的というか、ガッチリ相続について知りたいという人には物足りないかもしれませんが、入門書としてはバッチリの内容になっ ていると思います。

都心の実家を潰して賃貸マンションにするみたいな典型的なパターン以外にも、田舎の古民家をリノベしたり、地方の実家に帰るパターンなどいろんな事例が紹介されているのも興味深いです。注意すべき点として挙げられている「未相続」とか、その煩雑さを想像するだけで地獄ですわ。
親の代で実家を購入した場合、家屋敷の登記は親の名義になっているだろう。ところが、祖父の代、さらには代々続くような家は「まさか」!の事態が起こることがあるのだ。そのまさかとは、「未相続」。

(中略)

ところが、父親より前、祖父母やそれ以前の代で相続がされていないと、その代にさかのぼって子孫を全員探し出し、全員にハンコをついてもらわないと相続ができない。つまり、家屋敷を売ることができないのだ。

大人になると考えなきゃいけないことが増えて大変ですよね…。30歳超えたらサクっと読んでおいて損はない一冊だと思います。

三星 雅人
講談社
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