ここ1年ぐらいの間、いろんなところで「メディアの未来」「ジャーナリズムの未来」みたいな記事やイベントを見かけました。

ここ数日もスマートニュースの松浦さんとITジャーナリストの佐々木さんのトークイベント書き起こし記事が話題になっていますね。

新聞社はバイラルメディアを見習うべき–-佐々木俊尚氏とスマニュー松浦氏が対談 - ログミー 新聞社はバイラルメディアを見習うべき–-佐々木俊尚氏とスマニュー松浦氏が対談 - ログミー

もちろん、こういうイベントも面白いと思います。立派な経歴を持つ方々が示唆に富んだお話をされていると思います。ただ、日々、ネットメディア運営の現場に立つ僕としては、なんと言うか浮世離れしてるんですよね。

田端さんがよく「 ロマンとソロバン」みたいな話をしていますが、なんだかロマンの話ばかりのように感じるのです。釣り記事みたいなことはやらないけどPVは取らなきゃならないし、マネタイズして利益を出さなければコンテンツも作れないし、ジャーナリズムも気取れない。でも、そういうソロバンの話はあまり見かけないように思うんです。

ネットメディアの現場ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ!


hardwork

「吉野家コピペ」じゃないですが、現場はもっと殺伐としてるわけです。言うまでもなく大切なのは「現在」であって「未来」じゃありません。そういうネットメディア運営の現場を最も端的に表現した名文をザ・ハードワーカーズ編集長の恩納力さんが書いています。
「ページビュー下がった!?」「全然バズんねーな」「LINEニュースとかスマニューに載りたい」「ヤフトピ取りたい、関連リンクでも良い!」「見出しってこれで良いの?」「炎上しちゃった!」「他とネタかぶってるじゃん!」「パクられてるじゃねーか!」などなど……、まあ、寝てるヒマなんてないんですよ。しかも、他社の競合サイトはバンバン出てくるわ、ネタはかぶるわ、突然キュレーションサイトみたいな黒船襲来するし、良い記事狙って撃ってもスベる時もあるし、ユーザー飽きるの早いし! まあ、色々と大変なんですよwww 

第1回:ネットメディア編集者は巨人・川相のようにバントの繰り返しである - 編集ハート・ロッカーズ


多少、幅はあるかもしれませんが多くのネットメディア運営者が上の恩納さんのセリフに共感すると思うんですよね。もちろん、みんな今後の自身のキャリアやコンテンツを考えて行く上で、「テクノロジーとの融合が…」とか「分散型メディアが…」という話にも関心を持つ必要はあるでしょう。

でも、日々の仕事の中では「どうやって安定的にマネタイズするのか」「記事のクオリティを保つにはどうすればいいのか」「どういう切り口が今求められているんだろう」といった部分に心を砕かざる得ない。そして、こうした課題のヒントをみんなが日々探しているんじゃないかなと思うんです。

そういう記事がないから、自分で作ってみた


「そういうイベントや記事がないならつくればいいじゃん」ということで、作ったのが以下の3部作です。 cakesの加藤さん、 Yahoo個人の岡田さん、 withnewsの奥山さんにお話を聞かせていただきました。

「デジタルコンテンツの世界でお金が回る仕組みを作る」~株式会社ピースオブケイクの代表取締役CEO・加藤貞顕氏インタビュー~ (1/2) 「デジタルコンテンツの世界でお金が回る仕組みを作る」~株式会社ピースオブケイクの代表取締役CEO・加藤貞顕氏インタビュー~ (1/2)

書き手に多様な支援を提供し、「発見と言論で日本を変える」サービスを目指す~「Yahoo!ニュース 個人」サービスマネージャー岡田聡氏インタビュー~ (1/3) 書き手に多様な支援を提供し、「発見と言論で日本を変える」サービスを目指す~「Yahoo!ニュース 個人」サービスマネージャー岡田聡氏インタビュー~ (1/3)

「マネタイズの視点を持たない新聞記者は"甘い" 」~朝日新聞withnews編集部・奥山晶二郎氏インタビュー~ (1/2) 「マネタイズの視点を持たない新聞記者は"甘い" 」~朝日新聞withnews編集部・奥山晶二郎氏インタビュー~ (1/2)

お三方とも不躾な質問にも丁寧に応えていただきました。そして、少なくとも僕にとっては参考になる話ばかりでした。だからこそ、現場で日々戦っている人たちの具体的な話をもっとたくさんの人から聞きたいと思うのです。「こういう記事が受けた」「こういうコンセプトでやってる」「こういう成功事例がある」etc…。抽象論じゃなくて、いろんな人のトライアンドエラーの先にこそ、「未来のメディア」とやらがあるんじゃないかなと。

というわけで、同じ業界で日々奮闘する皆さんは是非、情報交換させてください!


=================================
Twitter→

フィード登録はこちら→ follow us in feedly