ワラパッパやTwitterで面白画像をつぶやくことで知られているスエヒロさんの処女作。知らない方の方が少ないとは思いますが、「スエヒロさんの歴史パロディネタってどんなの?」という方は以下をご覧ください。 一撃で理解できると思います。


自分の「フォーム」を持っているという強み


スエヒロさんのスゴいところは、「歴史パロディ」という自分のフォームを持っていることだと思うんですよね。これは 星井七億さんなんかも同じだと思うのですが、自分の得意な形を明確化してアウトプットしてるから、ハズレがないんですよ。絶対、毎回クスっとさせられてしまうんです。

これだけ多くの人がいろんなことを発信している時代です。誰しも1つや2つぐらい鉄板で笑いを取れるエピソードを持っています。だから、影響力のある人に拾ってもらえれば、誰しも1本や2本、満塁ホームランを打てる可能性はあると思います。

でも、スエヒロさんクラスになると、そんなマグレ当たりには頼りません。己が長年かけて磨いてきたスキルを武器に、自信を持って打席に入り、毎年必ず3割超える打率を残す。そんなベテラン野球選手のような風格すら感じます。

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そのキレ味はサッカーに例えると“大迫クラス”


この本は、それこそ30分で読める歴史パロディ本ですけど、本当にページをめくる度にクスっとさせられます。ページの隅っこに、チョロっと書いてあるコメントすら面白い。「ジワジワくる」のお手本とも言えるでしょう。

本当にスエヒロさんはハンパないです。黒船やホトトギスをファミ通風にクロスレビューしようとか、武田信玄が塩の調達方法をYahoo!知恵袋で相談したら…なんて考えへんやん普通、と思います。

「今日は嫌なことがあったな…」なんて日の寝る前に読むと、思わずクスっとなって明日への元気が産まれる。そんな風に栄養ドリンク代わりにも使えそうな1冊ですね。